抄録
海外における海岸侵食問題に着目し,PhillipineのPanay島の北端部にあるKalibo近郊での侵食実態を現地調査により調べた.また,この地域の南部では砂嘴の発達が著しいことから,その変化についても調べた.調査区域は,New Washington近郊から南東端にある砂嘴に至る長さ7.7 kmの区域であり,台風30号襲来後の2014年1月16日に調査を行った.Aklan川からの流出土砂量の減少により河口南側では侵食が著しいが,護岸を用いた局所的対応が取られているため問題の解決には結びついていなかった.