土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.32
3次元波浪場における上部斜面堤ケーソンの動揺特性に関する実験的研究
中村 友昭伊藤 早紀山本 勘太趙 容桓水谷 法美小竹 康夫
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2016 年 72 巻 2 号 p. I_223-I_228

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抄録

 据付時の上部斜面堤ケーソンの3次元的な動揺特性を水理実験により考究した.その結果,ケーソンの幅と入射波波長の比である相対堤体幅の減少とともに,未係留時はHeaveとRollの全振幅が,係留時はSurge,Heave,Roll,Pitchの全振幅が単調に増加する傾向があることが判明した.また,引き寄せワイヤと振れ止めワイヤによる係留には,Swayと Heaveの全振幅を低減させる効果があることを示した.さらに,沖側の引き寄せワイヤに作用する張力はSurgeの影響を,新設ケーソンの岸側上部から既設ケーソンの沖側上部に張った振れ止めワイヤに作用する張力は,周期が短い場合にはSurge,周期が長い場合にはSwayの影響を受けることが判明した.以上の傾向は係留方法が異なる断面2次元実験時とは異なっていたことから,モデル化に際して係留索の状況を適切に設定することの重要性が示唆された.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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