2016 年 72 巻 2 号 p. I_91-I_96
九十九里浜南部の一松海岸では,2014年10月の台風時急速に侵食が進んだが,2015年の夏季には4個の台風が続けさまに襲来した結果,一宮海岸とその北側の一松海岸では従来にも増して激しく侵食が進み,砂丘(土塁)が大きく削り取られた.両海岸とも近年侵食が進み浜幅が狭まってきていたが,そのような状態で高波浪を受けたために既往の対策手法では問題解決が困難なほどの侵食が起きた.本研究ではその状況を3回の現地調査により明らかにし,今後の方策について考察した.