東条前原海岸の長期的変遷と2015年の台風時高波浪による急激な侵食

野志 保仁; 永渕 康平; 小林 昭男; 宇多 高明; 三上 康光

doi:10.2208/jscejoe.72.I_97

海洋開発論文集 Vol.32

東条前原海岸の長期的変遷と2015年の台風時高波浪による急激な侵食

野志保仁, 永渕康平, 小林昭男, 宇多高明, 三上康光

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ジャーナルフリー

2016 年 72 巻 2 号 p. I_97-I_102

DOI https://doi.org/10.2208/jscejoe.72.I_97

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抄録

　東条前原海岸では，2015年夏季に3個の台風が続けて襲来し，高波浪により著しい侵食災害が発生した．本研究では，その災害調査のために2015年11月にRTKによる海浜縦断測量と底質採取を行い，また侵食実態調査を行った．その上で近年の汀線変化について空中写真を用いて解析した．この結果，南部に造られた防波堤による波の遮蔽効果により誘起された沿岸漂砂による侵食が現在も継続し，汀線付近の水深が増大し，その状態で高波浪が作用したことが緩傾斜護岸などの陥没原因となったと推察された．

責任著者(Corresponding author)

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