抄録
富士海岸の沼川第二放水路では,暗渠型放水路からセットバック型放水路への改修が計画された.この計画の実施にあたってはセットバック型に改修することによる周辺海岸への影響を予め定量的に予測する必要がある.そこで本研究では,昭和放水路から新放水路計画地点までの海岸を対象として,粒径を考慮した等深線変化モデルを用いて沼川第二放水路をセットバック型に改修した場合の周辺海岸への影響予測を行った.その結果,セットバック型の先端位置(汀線から吐口までの距離)や既設放水路先端部の残置に関わらず,沼川第二放水路の上手側約1.5 kmの区域で侵食が起こり,その場合汀線は10年後までに最大15 m後退することが分かった.