抄録
漁港港湾工事における作業船の運用にとって,工事発注者及び受注者の双方で,解決すべき次の4点の問題がある.(1)災害早期復旧に活用できる作業船の機能と位置情報の把握,(2)計画的発注のため作業船の機能とその位置情報の把握,(3)作業船に係わる漁港港湾工事の回航および避難回航履歴明示,(4)工事実施と運用管理のため作業船位置情報及び気象海況情報の把握である.その解決のため,作業船の位置情報発信システムの構築,気象海況情報の組込み及び送信蓄積情報の表示アプリケーション(アプリ)構築を行った.そして,それらを長崎県下の作業船に実装し運用を行った.