2018 年 74 巻 2 号 p. I_258-I_263
消波ブロック被覆堤を対象とした水理実験において,マウンドや砂地盤を決める際の留意点などを整理することを目指した取り組みとして,鈴木ら(2002)の1/4スケールの大規模実験と同様の実験を1/55.8スケールで実施した.その結果,大規模実験で見られていたマウンド沖側部の下部からの砂の吸い出しは発生せず,マウンドの沖側内部には堆砂が生じることを確認した.この堆砂は,マウンド砕石と砂の粒径比が同程度の鈴木ら(2002)の1/16スケールの中型実験でも生じておらず,本実験で用いたマウンド砕石の粒径が小さく,マウンドの沖側内部に生じる沖向き流速が小さかったために生じたと推測された.以上より,底質の移動形態を相似させる点,マウンド砕石と砂の粒径比を一致させる点,マウンドの透水性を相似させる点に留意する必要があることが示唆された.