抄録
急斜面に続くリーフ地形上に位置するM島のK漁港において2009年に発生した高波被害事例について分析するとともに,その状況を縮尺1/50の不規則波を用いた2次元水理模型実験により再現した.その結果,護岸背後のエプロン部に陥没被害が生じた際の越波流量は1.0×10-2 m3/m/sとなった.消波ブロックについては,巻き波砕波の作用による移動のメカニズムを明らかにするとともに,波数と被災度の関係を示した.勾配1/7の条件に対して波数3000波で被災度1.0を基準として有義波高と安定限界質量の関係を求め,リーフ幅に対応したハドソン式の補正係数を提案した.さらに,改良工法として天端の嵩上による越波低減効果を明らかにするとともに,現状の20 t型消波ブロックに代わって80 t型消波ブロックを用いる必要があることを示した.