抄録
輸送船の大型化に伴い,既存の係船岸の増深が検討されている.本工法は重力式係船岸の捨石マウンドの一部に可塑性グラウトを注入・固化することで,既設の重力式係船岸の岸壁法線の位置を変更せずに増深を可能とする新工法である.本工法には,改良体の出来形及び改良体の強度という品質確認調査手法の確立という課題があった.これらの課題に対応すべく,実施工に先駆けて,京浜港ドッグにおいて本工法の実証実験が実施された.実証実験では,改良体の出来形の品質確認手法として,ボーリングコア観察,ボアホールカメラによる孔壁観察,孔内密度検層,音響トモグラフィ探査を実施した.強度に関する品質確認手法として,一軸圧縮強度試験,孔内水平載荷試験を実施した.本研究では,これらの品質確認調査結果の実施工への適用性を検討した.