抄録
2017年10月23日,台風21号に伴う高波浪が西湘海岸に作用し,西湘バイパスの道路護岸の倒壊などの被害をもたらした.被災区域は,2007年の台風9号による被災区間の東側に約600 m離れた区域であった.被災状況は2007年当時とよく似ており,10年後に再び同種の災害を受けることになった.被災原因を明らかにするために,台風21号の襲来から8日後の10月31日と,11月13日に西湘バイパスの被災箇所周辺の現地踏査を行い,被災状況を詳しく調べた.また,2014,2016年実施のNMB測量データを基に被災区域周辺の地形変化についても調べた.