2019 年 75 巻 2 号 p. I_169-I_174
海上地盤改良工における CIM や施工不良問題などの観点から,従来の施工管理情報に加えてより詳細な施工管理情報を入手出来る方法が求められている.そこで本研究では,「浅層反射法地震探査」に基づく地盤改良土の新しい品質確認手法の開発における取組みとして,地盤改良土のせん断波速度Vsとせん断強度τfの関係を調べるために,地盤改良土を模した供試体を作製し,ベンダーエレメント試験および室内要素試験を行った.さらに,N値の設計式により推定されるせん断強度とせん断強度の実験値を比較することで,N値の設計式の適用性について検討を行った.その結果,地盤改良土のせん断波速度とせん断強度には正の相関があることが明らかとなった.N値の設計式に基づくせん断強度の推定値は,用いる式によってばらつきが大きいことを示した.