2019 年 75 巻 2 号 p. I_217-I_222
真空圧密工法は,盛立による圧密荷重よりも少ない土砂量で所定の載荷圧力を加えることができる.そのため,細粒土が広く分布し,盛立用の地盤材料が不足する地域では有用な地盤改良工法となる.今回,ベトナム北部の臨海域のエリアに石炭火力発電所を建設するプロジェクトにおいて真空圧密工法を適用する機会を得た.本地盤改良エリアは,石炭ストックヤードとなるエリアで,重要な設計仕様は,残留沈下量を所定値以内に収めることであった.本文では,同じ土層でも物性値がばらつくベトナム国の地盤調査結果を用いて設定した地盤モデルを紹介し,動態観測結果をベースに修正した予測解析,真空圧除荷時期の判断のために複数の検討を行い,今後の同様な事例に役立つ知見を取りまとめた.