土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.35
母材の均等係数と細粒分の塑性が混合砂質土のN値と液状化強度の相関に及ぼす影響の検討
工代 健太佐々 真志後藤 翔矢花沢 大輔大塚 悟
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2019 年 75 巻 2 号 p. I_241-I_246

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抄録

 液状化予測判定は一般に地盤のN値から推定した液状化強度をもとに行なわれている.地盤が細粒分を含む場合には,細粒分がN値と液状化強度に与える影響を考慮するため含有率や塑性に応じてN値が補正される.しかし,混合砂質土の母材の均等係数や細粒分の塑性がN値補正による液状化強度の推定精度に与える影響については十分に検証されていない.そこで本研究では液状化予測判定手法の高度化に資するため,母材の均等係数と細粒分の塑性が細粒分混じり地盤のN値と液状化強度の相関に及ぼす影響を実験的に検討した.その結果,現在の基準に基づきN値補正を行なった場合,均等係数が小さい母材砂では液状化強度を過大評価し,液状化の可能性を危険側に評価する可能性があるなど今後の液状化予測判定手法の高度化に資する重要な知見が得られた.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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