2019 年 75 巻 2 号 p. I_265-I_270
本研究は,島堤の蛇行災害の防止を目的として,従来の研究で十分に明らかにされていない,島堤への作用波力の及ぼす陸域からの反射波の影響を主に検討した.この際,作用波力としては,堤体の前面側のみならず背面側にも作用する波圧を対象とし,それらの合成値として評価した.ここでは,堤体構造および近接する陸域間との距離などに着目して,合成波力および波力と密接に関係する堤体前背面の水位差の特性を理論的に究明した.理論解析には,堤体や周辺境界の低反射条件を考慮して波の回折現象が取り扱える鉛直線グリーン関数法に基づく数値解析法を用いた.