2019 年 75 巻 2 号 p. I_373-I_378
港湾の荷役作業の安全性を確保し経済的な運営を行うには,長周期波による荷役障害を軽減することが重要である.長周期波の反射波を抑制する工法として,消波ブロックを被覆材に使用した没水型のマウンド構造物で良好な結果を得た既往研究もあるが,使用した消波ブロックは特定の種類のみであり,異なる種類の消波ブロックを用いた場合の効果は明らかになっていない.本研究では,没水型マウンド構造物について,異なる種類の消波ブロックおよび枠体ブロックを被覆材に用いた水理模型実験を実施し,反射波抑制効果を検証した.