2019 年 75 巻 2 号 p. I_391-I_396
平成30年に「港湾の施設の技術上の基準・同解説」が改定されるにあたり,これまで用いられてきたレベル1信頼性設計法の材料係数アプローチを荷重抵抗係数アプローチへ移行することとなった.両アプローチともに性能照査において部分係数を用いることは共通しているが,性能照査式内での部分係数の位置づけが異なる.このため,荷重抵抗係数アプローチの性能照査式に適した部分係数を改めて設定する必要がある.そこで本研究では,基礎地盤を改良した港湾構造物の永続状態における安定性を対象として信頼性解析を行い,荷重抵抗係数アプローチに対応する部分係数を求めた.