2019 年 75 巻 2 号 p. I_911-I_916
カルシア改質土の施工簡略化を目的として開発している原位置混合工法(海底粘土の掘削,改質材との混合,改質土の投入の工程を原位置で実施)について,実施工に用いる粒径の改質材を材料としたときの適用性を評価するため,1/5モデルでの大型実験を行った.
実験の結果,撹拌翼のストロークの設定を適切に行うことで,最大粒径40mm程度の改質材でも改質土を製造することができた.また,改質材の配合割合を30%として,粘土の加水を行うことで,改質土の強度品質のばらつきが低減された.混合後のバケット内の改質土は,法勾配1:0.9~1:1.3程度で水中排出できることが分かった.さらなる混合均一性の改善のためには,撹拌翼の形状改良が課題であるが,現状の装置においても本工法の実現場での適用性は十分であると考えられる.