2020 年 76 巻 2 号 p. I_13-I_18
我が国寄港のクルーズ船の大型化やクルーズ旅客の急増など,近年の我が国を取り巻くクルーズ環境が激変する中,より効率的な港湾の計画・整備を行うためには,クルーズ船寄港に伴う経済効果の把握が必要である.
本研究では,我が国に寄港するクルーズを対象に,多様なクルーズ旅客の消費特性を精緻に把握するため,旅客の主な国籍やクルーズクラス等が異なる8クルーズの旅客へアンケート調査を実施し,その経済効果を把握した.その結果,国籍,クルーズクラス,日本国内寄港港数によって平均消費額が大きく異なることや,国籍によるオプショナルツアー参加率及び前後泊率の違いがあることが明らかになった.また,旅客の行動における港湾管理者自治体内/外の割合を示し,経済効果の割合も試算した.