2020 年 76 巻 2 号 p. I_696-I_701
せん断波速度Vsの計測により,薬液注入工法や圧密促進工法によって改良された比較的小さな圧縮強度を有する地盤改良土の強度情報を推定し,その適用性を検討するため,ベンダーエレメント試験,三軸圧縮試験および一軸圧縮試験を行った.さらに,既存の提案式によってせん断波速度Vsの推定値を求め実験結果との比較を行った.その結果,薬液注入改良砂および東北珪砂6号のせん断波速度Vsは主に有効拘束圧σc’と間隙比eによって決まる結果となった.また,軟弱な粘性土は正規圧密状態ではせん断波速度Vsと有効拘束圧σc’の間に正の相関があることを示した.本研究で用いた試料では,粘着力c’,cuやせん断強さτfとせん断波速度Vsの間に明確な相関関係は見つけられなかった.