2020 年 76 巻 2 号 p. I_732-I_737
本研究は,AI画像認識により漁港における人や車両の定量化実証実験を行い,従来,利用者へのヒアリングに基づき実施される計画立案や事業評価について,客観性の向上等に活用する方策を検討することを目的とした.実証試験は,北海道内でも有数な陸揚量を有する漁港で実施した.当該漁港では,衛生管理対策や作業効率化を目的とした漁港施設整備が実施されており,供用開始前後の利用状況を定量化した.ディープラーニングの一種であるCNN(畳み込みニューラルネットワーク)を用いて動画を分析し,物体検出モデルと物体追跡モデルを構築した.AI画像解析により,作業員,フォークリフト,鳥類数の時間変化を捉えることができた.これにより,累積作業時間等が客観性の高いデータとして取得でき,事業評価の基礎資料となり得ることが明らかとなった.