2021 年 77 巻 2 号 p. I_337-I_342
芹沢らは,円形島周辺の波浪場をエネルギー平衡方程式法により求めた上で,砕波波高の沿岸方向勾配に起因する沿岸漂砂を組み込んだBGモデルを用いて円形島の変形予測を行った.この計算では,波浪場と地形変化の計算が繰り返し行われているが,本研究では同じくBGモデルを用いるものの,現象の本質は失わずに単純化を図ることにより,波浪場と地形変化の繰り返し計算を必要とせずに円形島の変形予測を行える方式を提案した.計算では,波向を円形島の汀線に直角入射するよう放射状分布とし,波高比のみを与えて,波の入射方向と直角方向の波高分布に起因する沿岸漂砂を取り込んだ.単純な方式であるにもかかわらず計算により芹沢らの先行研究の結果をうまく説明できた.