土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.37(特集)
遊水部を有する長周期波対策マウンドの消波特性に関する研究
三井 順渡部 未樹久久保田 真一松本 朗
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2021 年 77 巻 2 号 p. I_43-I_48

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抄録

 遊水部を有する長周期波対策マウンド構造物の消波性能を水理模型実験により検討した.遊水部の影響については,特に潮位が下がりマウンド天端が露出する条件では遊水部付きの方が反射率は低くなり,遊水部なしの断面より効果的であることが明らかとなった.また,波長で無次元化した堤体幅(B+B*)/Lが0.08程度以下の範囲においては,マウンドの天端高を平均潮位より少し高く設定することで,消波性能がさらに向上することがわかった.加えて,VOF法に基づく数値解析により水理実験の再現計算を実施した.透水層内の抵抗力に関しては実測値に基づく係数を用い,さらにKC数の影響を考慮することで,反射率を精度良く推定可能であることを示した.

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© 2021 公益社団法人 土木学会
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