2021 年 77 巻 2 号 p. I_643-I_648
港湾内の重要施設や養殖設備等に対して脅威を与えるような海中の不審者・不審物を,ソーナーで自動探知し警告できるようなセキュリティー対策用装置が必要とされている.しかし,湾内のような極浅海域においては,音波の伝搬過程における多重反射や海底残響の影響で海中目標の探知に多くの困難を伴う.このため廉価であるにもかかわらず狭い指向幅が形成されるサイドスキャンソーナーを用いた試験装置を試作し,残響の回避を図ると共にHough変換を利用した目標探知の自動化について海上試験で評価し,その有効性を確認した.また,残響が強く目標検出が困難な場合は,畳み込みニューラルネットワークの適用により,これらの分離が可能なことを試験データより確認することができた.