2021 年 77 巻 2 号 p. I_667-I_672
北西太平洋海洋長期再解析データセットFORA-WNP30を用い,1992年から2012年の間の水深1,500mまでの領域に生じた海水温変化による膨張(収縮)を推定し,海面水位変動への各層,緯度領域毎の寄与を分析した.期間中の海水膨張による海面水位上昇は2.0mm/year程度であった.推定された海水膨張による海面水位の経年変化は気象庁が公表している長期の海面水位変動に類似していた.観測された海面水位変化における水温上昇による海水膨張の寄与は大きいと考えられる.