2022 年 78 巻 2 号 p. I_301-I_306
プレキャスト(PCa)桟橋工法は,不安定な海上作業を極力,陸上作業に置き換えることで,工期短縮や生産性の向上が図れるため,今後,更なる適用拡大が予測される.一方,世界的に脱炭素化に向けた動きが活発化する中,我が国の港湾分野においても建設時における低炭素化の重要性が高まっており,施工者自らの直接排出のみならず,間接排出を含むサプライチェーン全体のCO2排出量を把握することが求められている.そこで本研究では,桟橋工事の低炭素化に向けた基礎的検討として,PCa桟橋工法の建設時におけるCO2排出量を比較検討した.その結果,PCa桟橋工法の低炭素化には,工程短縮や生産性向上のみならず,鋼管杭や鉄筋等の鋼材の資材数量を削減できる工場PCaが優位な工法であることを確認した.