土木学会論文集E1(舗装工学)
Online ISSN : 2185-6559
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和文論文
連続鉄筋コンクリート舗装の初期横ひび割れ発生に及ぼす路盤拘束の影響
西澤 辰男風戸 崇之本松 資朗竹津 ひとみ
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2015 年 71 巻 2 号 p. 36-46

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抄録

 本研究では,連続鉄筋コンクリート舗装(CRCP)のコンクリート打設後1ヶ月程度の横ひび割れの発生形態を予測するために,3次元有限要素法(3DFEM)に基づいた構造モデルを開発した.構造モデルにおいては,コンクリート打設後の硬化に伴う物性の時間的な変化を考慮するために増分法を採用し,鉄筋とコンクリートの間の力学的な相互作用を表現するばね付着モデルを開発した.CRCPの試験舗装による観測結果を用いてモデルの検証を行った.この構造モデルを用いて,ひび割れ発生形態に及ぼすアスファルト中間層の影響について調べた.その結果,アスファルト中間層を用いた場合,ひび割れ間隔はほぼ同じで,ひび割れ幅は狭くなることが分かった.さらに,1本の横ひび割れの両側に狭い間隔で発生する2次ひび割れの可能性を示唆した.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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