2015 年 71 巻 3 号 p. I_127-I_133
著者らは,これまでに高密度レーザスキャナを搭載した改良型MMSで取得した三次元点群データを用いた路面変状の把握状況の再現性の確認や三次元点群データを基にした新たな路面評価手法を提案してきたが,舗装の構造的健全性と路面変状の関連性は明確にできていない.そのような中,土木研究所構内において路床面から新設された舗装区間があることから,当該工区を利用することとし,評価単位および測線間隔を短くして三次元点群データを構造的健全性の関係性の検証を試みた.その結果,評価区間を短くしてもこの手法による路面変状の把握状況の再現性は確認できたものの,構造的健全性と路面変状の関連性については明確にならず,今後初期圧密(初期わだち)の影響を考慮した検討が必要であると考えられる.