2015 年 71 巻 3 号 p. I_153-I_160
小型FWDによる動的逆解析によって路盤・路床などの変形係数を求める場合,接地圧分布の種類を定める必要がある.しかし試作した接地圧測定装置には測定範囲に限りがあることから,本研究では市販されている感圧紙を用いて0.01 mm以下の間隔で接地圧分布を推定した.この結果を動的逆解析に反映させるため典型的な接地圧分布に対する共通する式を導き,これに基づき感圧紙で得られた接地圧分布を推定する方法を提案した.以上の成果を踏まえて動的逆解析プログラム(Wave BALM)の一部を改良し,現場試験より改良前の結果に対し有意差があることを確認した.