土木学会論文集E1(舗装工学)
Online ISSN : 2185-6559
ISSN-L : 2185-6559
舗装工学論文集第20巻
高速道路におけるアスファルト舗装の「解体新書」プロジェクト
高橋 茂樹小野 義道佐藤 正和
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2015 年 71 巻 3 号 p. I_93-I_101

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抄録

 高速道路の供用年数が伸びるに従い,アスファルト舗装の経年劣化や下層の脆弱化により,路盤からの厚層打換補修を強いられる箇所が近年増加している.このような状況を憂い,供用後約20年を経た高速道路において,補修履歴のない健全部と数度の補修を繰返してきた損傷部を比較する形で,大規模な開削調査を実施した.本プロジェクトは,実道におけるアスファルト舗装の損傷実態の把握と原因の究明を行うものであり,調査の結果,高速道路における疲労ひび割れや永久変形の発生事例が確認され,アスファルト混合物の層間接着や路盤の滞水による脆弱化等,現地の舗装において長期耐久性の鍵を握っているポイントを明らかにした.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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