土木学会論文集E1(舗装工学)
Online ISSN : 2185-6559
ISSN-L : 2185-6559
舗装工学論文集第25巻
コンクリート舗装の凍結深さに関する一検討
上野 千草木幡 行宏丸山 記美雄
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2020 年 76 巻 2 号 p. I_53-I_60

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抄録

 積雪寒冷地のコンクリート舗装では凍上により路盤面に不陸が生じると,コンクリート舗装版と路盤の間に空間が生じ,舗装寿命低下の要因となることが明らかになっている.このため,積雪寒冷地におけるコンクリート舗装の設計においては,凍結深さを適切に評価し,凍上対策に反映させる必要がある.

 本研究では,コンクリート舗装の凍結深さを熱電対温度計にて計測し,既存の設計法で用いられている凍結指数から求める凍結深さとの比較を行うとともに,新たな手法としてAMeDASによる気象データ,コンクリート舗装版のアルベド,および舗装材料の熱伝導率等を用いて熱収支解析・熱伝導解析を行い,凍結深さの推定を行った.この結果,既存設計法で求めた凍結深さと熱電対温度計にて計測した凍結深さの間に最大200mm以上の差が確認され,既存設計法の問題点が抽出された.また,新たな手法では,熱電対温度計にて計測した凍結深さと概ね一致した凍結深度が得られることが明らかになった.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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