抄録
UIT(Ultrasonic Impact Treatment)は,超音波振動する直径3mm程度のピンで溶接止端部を打撃することにより,止端部に圧縮残留応力を導入するとともに止端形状を改善するピーニング法の一つである.UITによる高い疲労強度改善効果は多くの実験的研究により確かめられいる.しかし,それらの多くは荷重が作用していない状態でUITを行い,低い応力比で行った疲労試験により得られたものである.UITの実構造物に対する疲労強度改善効果をより明確とするには,UIT施工時の荷重レベルの影響や実構造物で想定される高い応力比での疲労強度を確認する必要がある.ここでは,面外ガセット溶接継手を対象として,いくつかの荷重レベルでUITを行い,いくつかの応力比で疲労試験を行った結果を報告する.