2011 年 67 巻 3 号 p. 493-502
主桁・横桁交差部の主桁ウェブに生じた疲労き裂に対して,添え板ボルト締めストップホール法により補修した場合の疲労強度を明らかにする目的で,交差部を模擬した部分を含む桁試験体の疲労試験を行っている.また,この補修部の疲労破壊起点を明らかにする目的で,桁試験体補修部を模擬した小型平板試験体の疲労試験も行っている.さらに,添え板ボルト締めストップホール法の補修効果とストップホール法あるいはボルト締めストップホール法の効果を疲労試験を行うことにより比較している. そして,添え板ボルト締めストップホール法による補修部の疲労強度は,ボルト締めストップホール法よりも高く,高力ボルト摩擦接合継手と同程度であるという結果を示している.