土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第34巻(論文)
地震動の最大加速度と最大速度を用いた土木構造物の地震被害推定ノモグラムの改良
坂井 公俊室野 剛隆
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2015 年 71 巻 4 号 p. I_32-I_39

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抄録
 筆者らが過去に提案した土木構造物の地震被害の簡易推定ノモグラムは,一般的な鉄道高架橋を対象としているため,構造物の減衰定数を周期に依存させた形で構築しており,他の振動特性を有する構造への適用が困難であった.そこで本検討では,任意の減衰定数を有する土木構造物に適用可能な地震被害の簡易推定ノモグラムを提案した.これは地震動の最大加速度,最大速度,構造物の周期,降伏震度,減衰定数のみをパラメータとして,応答塑性率を簡易に評価可能な手法である.本手法による応答評価のばらつきを評価した結果,従来から一般的に用いられている地震動の単一指標をパラメータとしたフラジリティーカーブよりも広い周期帯域で良好な応答値を算定可能であることを確認した.今回構築した被害推定ノモグラムを用いることで,任意の減衰定数,振動特性を有する土木構造物に対して,地震動との共振,非共振を考慮した上での被害推定を簡易に実施することが可能となる.
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© 2015 公益社団法人 土木学会
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