抄録
本研究は,ハイブリッドFRP部材のボルト接合部における支圧特性に関するデータの取得および評価を目的とする.強化繊維に炭素繊維とガラス繊維の両方を用いた積層構成の異なる5種類のハイブリッドFRP積層体,および,CFRP積層体,GFRP積層体を対象とし,Mottramらの提案する支圧試験法とピン接合法による2種類の支圧試験を実施し,得られた試験結果の比較を行うことにより,強化繊維の種類や積層構成の違いが支圧強度に与える影響を明らかにした.また,各積層体の材料圧縮試験を行うことにより,繊維や積層構成によっては,支圧強度が圧縮強度に比べて約50%も低下することを明らかにした.さらに,手締め程度のボルト軸力が支圧強度に与える影響についても検討を行い,ボルト軸力を導入することで支圧強度が大幅に増加することを明らかにした.