抄録
輪荷重走行下のロビンソン型合成床版では,底鋼板上面に溶接されたスタッドに回転せん断力が繰返し作用し,疲労破壊する場合がある.そのため,1997年に合成床版に適用するスタッドのせん断疲労設計法が基準化された.その後の研究では,回転せん断疲労試験機の改良によりばらつきの少ない疲労試験結果を得ることができた.さらに,スタッド溶接に用いるフェルールの改良により約3倍の疲労寿命向上を実現できた.本研究では,スタッド溶接部を詳細にモデル化した3次元FEM解析により輪荷重走行試験と回転せん断試験におけるスタッドに作用するせん断応力と疲労寿命の関連性を検討し,回転せん断試験結果により合成床版内のスタッドの疲労寿命を推定した.さらに,従来型スタッドに対する改良型スタッドの疲労寿命の違いについて考察した.