2020 年 76 巻 4 号 p. I_454-I_460
中山間地において地震時の斜面崩壊により引き起こされる道路閉塞で集落の孤立が発生することがある.本研究では,このような集落の孤立リスクを低減するための対策を行う際に,優先されるべき道路区間を体系的に抽出する手法を開発した.道路ネットワークをノードとリンクから構成されるグラフにモデル化し,各リンクのクリティカル度を求める.クリティカル度は,そのリンクが閉塞した際に孤立する人口に閉塞確率を乗じた数値として定義した.クリティカル度が大きなリンクを優先的に補強することで,効率的に集落の孤立リスクを低減できることをケーススタディにより示した.