2020 年 76 巻 4 号 p. I_441-I_453
2016年熊本地震では下水道埋設管路に甚大な被害が生じた.これらは地震動及び液状化による被害が支配的であると考えられるが,熊本地震では地表断層変位が震源近傍の市街地にも生じたことからこれらの影響を調べる必要がある.本研究では,熊本地震の熊本市及び益城町における埋設管路と地表断層変位の交差地点を対象に,管種,口径,微地形区分と被害率の関係ならびに被害形態と交差角の関係について分析を行った.また,地表断層変位の観測値と被害の関係を明らかにした上で,数値計算によって求めた地表変位と被害の関係についても分析を行った.