2020 年 76 巻 4 号 p. I_582-I_595
本研究では 2018年,2019年に発生したM6クラスの地殻内地震の地震観測記録を用いて,木造建物の最大応答変形角の予測式を求めた.まず,各対象地震に対して,性能等価加速度応答スペクトルと観測記録から計算した加速度応答スペクトルによって木造建物の最大応答変形角を評価し,実被害との対応を考察した.次に震源特性,伝播経路特性,地盤増幅特性を考慮し,表層30mの平均S波速度をパラメータとする最大応答変形角の予測式を求めた.予測式を求めた結果,最大応答変形角の観測値と予測値の相関係数は0.7~0.9という,良好な値となった.