2020 年 76 巻 4 号 p. I_571-I_581
東北地方太平洋沖地震などの過去の大地震において,組積構造の盛土式乗降場が大きく変形して崩壊するなどの被害が発生している.乗降場には,列車を利用する乗降客がいて,また間近を列車が走行していることから,乗降場が崩壊すると列車の走行安全性に影響を及ぼすほか,人的被害が生じる可能性もある.そこで,組積構造の盛土式乗降場に対しても耐震補強が必要と考えており,地震時の崩壊メカニズムの把握,および効率的な耐震補強方法の開発を目的に,1G場における模型モデルを使用した振動台実験を行った.実験の結果,崩壊に至る挙動を把握することができ,その挙動から効率的な補強方法を提案した.さらに,その効果の確認実験の結果,大きな耐震補強効果が得られることを確認した.