土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第39巻(ノート)
地盤液状化後の再堆積過程における地下水流れの影響
一井 康二木戸口 拓海
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 76 巻 4 号 p. I_787-I_792

詳細
抄録

 過去に液状化した地盤は,再堆積時の密度増加により液状化強度が増加していると考えられるが,実際には再液状化の被害がしばしば確認されている.この原因として,地点特有の事情,例えば地下水流れが存在する地盤では,液状化後もゆるく再堆積して再液状化しやすいのではないかと考えた.そこで,地下水の流れを模擬できる装置を作成し,液状化後の再堆積過程における水の流れの影響を実験的に検証した.初期地盤作成時の密度では,水流がないときより,水流下で堆積する砂の密度が大きい結果となった.しかし,液状化後は,水流があるときに再堆積した砂の密度増加は,水流がないときよりも小さくなる結果となった.このことから,地下水に流れが存在するという条件が,再液状化が起こりやすい地盤となる条件の一つである可能性が示唆された.

著者関連情報
© 2020 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top