2021 年 77 巻 3 号 p. 395-404
一般に杭基礎やケーソン基礎を有する構造物では,地盤-基礎系の動的相互作用による入力損失が生じる.著者の一部を含む研究者らはこれまで,設計実務で一般的な応答変位法を用いて,入力損失効果を評価する手法を提案し,杭径1.5m程度以下の杭基礎に対する適用性を確認している.一方,ケーソン基礎など基礎く体の曲げ剛性が大きい場合,低振動数では有効入力動が増幅する場合がある.本研究では,このような基礎に対して,応答変位法の考え方を拡張した手法を用いて有効入力動の増幅と入力損失効果の双方を精度良く評価する手法を提案した.さらに,ケーソン基礎やラーメン高架橋を対象に,地盤-構造物一体型の動的解析結果と比較することで,提案手法の妥当性を確認した.