2021 年 77 巻 3 号 p. 455-474
1995年兵庫県南部地震後の橋の耐震設計は,橋を構成する各要素がレベル2地震動に対して所要の性能を有するように耐震設計や耐震補強が行われてきた.その結果,橋本体の耐震性は向上しているが,橋に設置される附属施設物の耐震性についての検討は少ない.橋面上に設置される附属施設物として標識柱や照明柱があるが,これらが倒壊した場合には,第三者被害の発生や,その復旧に時間を要し,物資の輸送を阻害する可能性がある.本論文は,標識柱と高架橋から成る一体解析を行い,その地震応答性状から,高架橋上に設置される標識柱の地震応答の簡易な推定法を検討した.高架橋上に設置される標識柱の応答加速度の最大値は,床応答スペクトルによって推定することにした.