日本デジタル教科書学会発表予稿集
Online ISSN : 2432-6127
日本デジタル教科書学会第8回年次大会
セッションID: 1T-2B-2
会議情報

1T-2B 「授業実践を通して考えるプログラミング教育」
テキスト型言語によるプログラミング体験の可能性と発展ーIchigoJam BASICが描くプログラミング体系ー
松田 孝
著者情報
会議録・要旨集 オープンアクセス

詳細
抄録

 文部科学省は平成30年に「小学校プログラミング教育の手引き」の第一版(H30.3)と第二版(H30.11)を公表した。そこでは第2章(4)のイ「プログラミング言語や教材選定の観点」の項で、「テキスト型プログラミング言語」の活用に言及している。また第二版ではC分類の取り組みを全面に示したことから、第3章のC「教育課程内で各教科等とは別に実施するもの」においては、創意工夫により様々な取り組みが考えられる例として「プログラミング言語やプログラミングの技能の基礎についての学習を実施する取組」等を実施できるとしている。そして未来の学びコンソーシアムが運営する「プログラミング教育ポータル」サイトの教材情報では、IchigoJamBASICをテキスト型プログラミング言語の具体として紹介している。 テキスト型プログラミング言語の活用は、キーボード操作が多く、言語の文法の理解も必要となることから実施の難しさが指摘されている。しかしむしろこの難しさを乗り越える体験こそが、産業競争力会議で述べられた「第4次産業革命の時代を勝ち抜く人材を育成する」という小学校プログラミング教育必修化の目的達成に直接的に繋がると考える。 IchigoJamBASICの文法構造はシンプルで分かり易い。コマンド等に使用される英単語の意味理解とキーボード入力は、子どもたちのコンピュータ操作のスキルアップに絶好の機会となる。本発表は、IchigoJamBASICを扱った小学校プログラミング授業の体系を示すとともに、その習得が基となれば小学校高学年から中学校においては汎用性が高く人気言語の一つであるJavaScriptによるプログラミング授業の可能性が拓けることを前原小学校の事例で紹介する。

著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top