2021 年 77 巻 3 号 p. 509-514
地震後の被災した地盤-構造物系の構造物の被害メカニズムを解明するためには,再現シミュレーション解析がしばしば採用され,この解析を行うには基盤入力地震動が必要である.しかし,当該地点において基盤入力地震動が記録されていることは稀で,一般的に地表の観測記録から算定される.算定は周波数領域での等価線形解析に頼らざるを得ないが,強震時の算定精度が悪く,高精度の推定手法が長年切望され続けている.本研究は,時間領域における基盤入力地震動同定の基礎的研究であり,1次元非減衰線形振動系に対して,周期0.1秒と2秒の基盤入力地震動を設定し,手法の妥当性を検証を行った.結果,限られた条件下ではあるものの,精度の良い同定結果が得られた.