土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
和文論文
振動台実験による対傾構を有する骨組構造の地震時崩壊挙動に関する検討
奥村 徹松村 政秀野中 哲也
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 78 巻 3 号 p. 462-479

詳細
抄録

 通常,弾性設計が行われる非エネルギー吸収部材からなる骨組構造を対象として,設計上の想定を超える地震動が作用した際の動的崩壊挙動について検討を行った.まず,上路式鋼アーチ橋の端柱部分を想定した崩壊モードの異なる2種類の骨組模型供試体を用いる振動台実験を実施し,対傾構の全体座屈や柱基部の局部座屈などの部材の破壊と骨組全体の崩壊挙動との関係について検証した.つぎに詳細なFEモデルを用いる時刻歴応答解析を行い,振動台実験における骨組模型の動的崩壊挙動の再現性について検証するとともに,Pushover解析により崩壊モードの予測が可能であることを示した.加速度振幅倍率を変化させた複数の地震動に対する崩壊性状をFE解析により確認し,振動台実験の結果を補完した.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top