2022 年 78 巻 4 号 p. I_730-I_736
不確定性が高い地震外力に対してロバスト性の高い構造システムの重要性が示されており,そのような構造システムが求められている.免震構造と制震構造を組み合わせることにより,ロバスト性の高い橋梁構造を実現するための取り組みがなされている.本研究では,免震支承と制震ダンパーを併用した橋梁システムを対象とし,そのロバスト性に及ぼす免震・制震デバイスの特性の影響について検討を行った.地震応答特性の変動が小さいことをロバスト性が優れていることであると考え,免震支承と制震ダンパーを併用した橋梁システムを2質点2自由度系にモデル化し,地震応答解析結果に基づき橋脚の最大応答変位の変動係数等を評価した.検討の結果,免震支承と制震ダンパーの特性は,橋脚の最大応答変位の変動係数等に顕著な影響を与えることがわかった.