2013 年 69 巻 2 号 p. I_103-I_108
平成25年4月に発生した淡路島地震は,平成7年の兵庫県南部地震以来の震度6超の揺れを記録した.当時の対応状況と課題を明らかにすることは,将来の南海トラフ巨大地震対策に有用である.本研究では,平成7年兵庫県南部地震で甚大な被害を被った淡路市,今回の地震で住家損壊が多く出た洲本市,きたる南海トラフ巨大地震において県内最高の津波到達が予想される南あわじ市の3市において,行政,教育機関,地域住民(自治会長)へのヒアリング調査を行い,防災に対する意識の変遷と今後の課題を整理した.