土木学会論文集F1(トンネル工学)
Online ISSN : 2185-6575
ISSN-L : 2185-6575
特集号
幌延深地層研究センターの東立坑における掘削損傷領域の評価
畑 浩二丹生屋 純夫青柳 和平宮良 信勝
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 77 巻 2 号 p. I_29-I_43

詳細
抄録

 北海道幌延町に位置する幌延深地層研究センターにおいて,空洞周辺岩盤の水理・力学的挙動モデルを確立するため,深度350m以深の立坑を対象に掘削前から掘削完了後の維持管理期間にわたって光式のAEセンサ・間隙水圧センサ・温度センサを用いて長期計測を実施した.計測結果から,掘削時には壁面1.5m程度までの領域でAEは頻発し,間隙水圧は複数回の顕著な増減現象が生じた.さらに,2~4オーダーの透水係数増大も確認された.また,数値解析から,立坑掘削時の非排水・排水挙動が間隙水圧変化や破壊領域発生に寄与していることを示した.以上の結果を統合して掘削損傷領域を可視化した概念モデルを構築し,地層処分事業における施設設計の妥当性確認等に資する成果として取りまとめた.

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top