日本計算工学会論文集
Online ISSN : 1347-8826
ISSN-L : 1344-9443
粒子法による大規模解析におけるノード間通信の低減
入部 綱清藤澤 智光越塚 誠一
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2008 年 2008 巻 p. 20080020

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抄録
本研究では新しい粒子法の並列手法として,ノード間のデータの通信量削減のため,バケットを用いた粒子番号のリナンバリング方法と通信リストの作成方法が提案された.バケットを用いた粒子番号のリナンバリングでは,粒子番号をバケットの一軸方向から並べ替えることで,ノード間で通信量を削減できることが示された.また,リナンバリングに費やす時間は,1タイムステップに対して0.2%程度であり,2,000,000粒子を用いた例では計算時間の割合が少ないことが定量的に示された.通信リストについては通信回数削減の観点から,通信を行う粒子番号の最大値と最小値を求め,その間の粒子番号をすべて通信するような通信リストの作成方法が提案された.並列性能評価として,並列加速率は2ノードで1.90倍,4ノードで3.37倍であり,既往の研究と比較し定量的に良好な結果が得られた.数値解析例として,6,300,000粒子を用いて臨海地域の津波解析を行い,大規模解析が可能であることが示された.
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© 2008 The Japan Society For Computational Engineering and Science
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