日本計算工学会論文集
Online ISSN : 1347-8826
ISSN-L : 1344-9443
固体状ゴム粒子強化エポキシ樹脂のき裂先端ひずみ場の測定と解析
上田 真広宍戸 信之池田 徹宮崎 則幸
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2009 年 2009 巻 p. 20090007

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抄録
エポキシ樹脂は,その優れた性質によって接着剤やマトリックス材として広く使用されているが,純粋なエポキシ樹脂は脆い欠点がある.そこで,ゴム粒子を分散させて破壊靱性値を向上させることが良く行われている.このゴム粒子には,液状ゴムを分散析出させる物が多いが,本研究では,サブミクロンサイズの固体状ゴム粒子を分散させたゴム粒子強化エポキシ樹脂について,その破壊メカニズムとき裂先端の損傷状態を調べた.まず,き裂先端近傍の損傷域でのゴム粒子強化エポキシ樹脂の透過型電子顕微鏡観察を行い,固体状ゴム粒子内部にキャビテーションが発生していることを確認した.さらに,デジタル画像相関法を用いてき裂先端近傍の試験片表面のひずみ分布を測定するとともに,Gursonモデルを用いた有限要素法解析を行った.その結果,デジタル画像相関法によるひずみ分布計測結果とGursonモデルによる解析結果が良く一致した.このことより,固体状ゴム強化エポキシ樹脂のき裂先端近傍の損傷状態をGursonモデルにより,適切にモデル化できていることが確かめられた.
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© 2009 The Japan Society For Computational Engineering and Science
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